1948年生まれ、広島県出身。岡山理科大学第7代学長。広島大学理学部生物学科卒。植物生態学を専門としており、数々の自然保護・自然再生事業を手がける。学生からは「はなはだ鼻の大きい波田先生」の愛称で親しまれている。

岡山県を代表する大学の一つ、「岡山理科大学(以下理大)」。五十年近い歴史を持つ理大だが、大学は常に変化していくべきだと波田善夫学長は言う。以前は研究・教育に重点を置いていたが、最近ではこれまで培ってきた研究成果や施設をもとに民間企業と共同研究を推進すると共に、他大学とのネットワークを構築することで教育の高水準化を図っている。また、地域貢献として子どもたちに科学教室を開講するなど、より社会に開けた学校へと変わりつつあるのだ。「民間企業や他大学との交流を持つことで、岡山の教育レベルは当然上がる。その結果、県外からより多くの若者が勉強のために来岡し、街全体の活性化にも繋がると思っています。」という波田学長。岡山のために理大として出来ること、その可能性を広げ、教育先進県として世界に誇れる“岡山県”を目指していくのだという。