1975年生まれ、岡山県都窪群出身。手芸作家。1996年川崎短期大学医用デザイン科卒。同年県内のデザイン事務所に入社し、商品・企画のデザインアシスタントとして勤務。1999年「325 a simple life」としてフリーの作家活動をスタートする。

手芸作家「325(ミツコ)」こと伊丹三子氏は独学でハンドメイドの雑貨を手がけるようになり十一年になる。リネンやアンティークレース、革素材などを無造作にコラージュしたバッグなど服飾雑貨が人気で、ブログ告知のみにも関わらずそれだけ多くのファンを集めている。伊丹氏は全ての作品を一人で作り上げるため生産数に限りはあるが、展示販売をするイベントでは入場制限がかかり完売するほどの注目ぶりだ。「近年、ナチュラルやスローといった時代の流れから岡山でも作家活動をする人が多くなりました。皆、競い合うのではなく刺激を与えあい共に楽しんで行く風潮にあると思います」と嬉しそうに語る伊丹氏。長きに渡り彼女のような活動を続ける存在が増えて行くことは、岡山のコアな特色として街の魅力作りに繋がっていくことだろう。