1966年生まれ、岡山県岡山市(旧赤磐郡)出身。2000年株式ワンダーウォール設立。2010年12月1日には、国内初出版となる「WONDERWALL ARCHIVES 01」が発売される。URL:www.wonder-wall.com"

A BATHING APE®/BAPE STORE®各店、ユニクロ グローバル旗艦店(NY/パリ/ロンドン)、NIKE原宿、colette(パリ)、DEAN&DELUCA六本木、PASS THE BATON(丸の内/表参道)など、多数のインテリアデザインを手掛ける「株式会社ワンダーウォール」を主宰する片山正通氏。岡山県出身で、いま日本をはじめ世界を舞台に最も活躍しているインテリアデザイナーだ。手掛ける仕事はインテリアデザインの枠を超え、建築デザインディレクション、プロダクトデザインなど多岐に渡り、クライアントのコンセプトを具現化する自由な発想、また伝統や様式に敬意を払いつつ現代的要素を取り入れるそのバランス感覚が、デザインに溢れる日本はもとより海外においても高く評価されている。片山正通氏は自身が携わる業界についてこう語る。「インテリアデザインはそれぞれのブランドやオーナーさんの思いや個性を空間で表現をするお手伝いをする仕事です。今はインターネットの発達もあり、海外も日本も分け隔てなく仕事ができる環境が整いつつあります。海外のクライアントはインテリアデザイナーを選ぶときに、普通に日本人をその選択肢に入れるようになっていることを考えると、我々日本人に対して期待度が高いことが伺えます。その期待に応えられるように、大きくは業界全体が、小さくは各個人が『国際マーケット』を視野にいれて活動することが不可欠になっていると感じています。」インテリアデザイナーとして様々な物販店や飲食店のデザインを手掛けてきた片山正通氏。その範囲はショッピングモールやデパートメントストアの環境デザイン(全体共用部デザイン)にまで広がっている。これまで培ってきた豊富な経験を生かして今後はホテルのような複合施設やミュージアム、また街づくりなどにも積極的に関わっていきたいと語った。そして、病院や学校のような場所に機能を伴った形、たとえば気持ちが前向きになるデザインや集中力が高まるデザインなどを大学や研究機関の協力を得ながらプロジェクトを進めていくことができないかとも考えているそうだ。今回のオカヤマアワードと、今後の期待についてこう語った。「沢山の中からノミネートされ表彰されるということは、モチベーションのあがる素晴らしい機会だと思います。情報のフラット化により、世界中でいろいろな情報が手に入るようになっています。だからこそ、その地方地方で手に入る情報が重要になってきているのではないでしょうか。『岡山』という単位の中で濃い情報にスポットを当てるのはすごく重要なことで、日本中、広くは世界中にこの話題を投げかけるきっかけになればいいのではないかと感じています。次の時代を担う若手のリーダーを発掘する貴重な機会でもあり、僕も出来る限り応援していきたいと思っています。」インテリアデザイン、建築デザインディレクション、プロダクトなど活動の幅をパワフルに広げ続ける片山正通氏。今後の活躍にもますます注目だ。