1972年生まれ、大阪府寝屋川市出身。岡山大学を中退し、1995年に「ぼんくら」を独立開業。2001年に有限会社を設立し、現在岡山県内で居酒屋、カフェ合わせて7店舗を展開する。2011年、タイに「ぼんくら桃太郎」をオープンし、その後3店舗を出店するなど、海外進出にも積極的だ。

数多くの居酒屋がひしめき合う、岡山随一の居酒屋激戦区、本町にビル一棟丸ごと店舗の「ぼんくら」が出現した。その道路沿いには、同グループ「路地裏厨房varvago」、「町屋キッチンEGOZARU」、「居酒屋どどど」が立ち並ぶ、まさにぼんくらストリートだ。不景気、不況、若者のお酒離れなど、飲食業界にとって厳しい状況が続く現代社会。そんな時局にもひるまない、おそらく今岡山で一番勢いのある飲食チェーン、ぼんくらグループ。前述した4店舗と「にっぱち居酒屋大五郎」、「カフェザルーツ」、「ざくろ」の全7店舗を展開するのがグループ代表の平田氏だ。「岡山で他にない」をテーマに掲げた1995年のオープン以来成長を続け、ついには昨年タイに「ぼんくら桃太郎」を出店した。言葉の壁や味覚の違いなど、苦労することも多かったが、居酒屋文化と日本人のおもてなしの心は現地の人にも受け入れられ、現在は4店舗にまで増やしている。さらに、現地で雇った料理人と日本のスタッフを交換するなど人材交流も積極的に行うことで、双方の食文化自体の向上も目指す。「海外での日本食の評価は高い。日本の若手もどんどん進出することで、経営においても食の発展に関しても、様々な可能性が拓けるはずだ。」と語る平田社長。今後の目標として2014年にパリ、2016年にブラジルへの出店を掲げる。現状に満足せず、飽くなき挑戦を続ける平田社長は、世界を視野に入れ次のステージへと向かっていく。