1903年生まれ、岡山市出身。岡山医科大学、九州帝国大学法文学部を卒業し、厚生省に入局。帰郷した1951年から岡山県知事を4選連続で務める。水島工業地帯の開発など県政における実績が高く評価されアジアのノーベル賞といわれるマグサイサイ賞を受賞するなど、歴史に残る名知事であった。1964年没。

水島工業地帯の開発、国体開催、県庁舎の建設など数多の功績を残した元岡山県知事、三木行治氏。彼はまた福祉事業に注力し、現在の「医療都市・岡山」の礎を築いた人物でもある。産業の発展に寄与し農業県脱皮を図った功績により、アジアのノーベル賞と言われるマグサイサイ賞を受賞。「この受賞は県民の協力の賜物であり、個人が私すべきでない」として受賞賞金全額を県に寄付、三木記念賞及び同助成金交付制度を創設した。まさに「私なき献身」を体現した偉大なる知事を、ここに讃えたい。