Croissanceオーナーシェフ。1973年生まれ、岡山県岡山市出身。中学卒業と同時に岡山のホテルに就職し、料理の基礎を学ぶ。東京の有名フランス料理店や全日空ホテルのレストランシェフを経めた後、2010年にレストラン・クロワサンスをオープン。2006年、ANAホテル料理コンクールデザート部門グランプリに輝く。

フランス料理を生涯の仕事にしようと決めたのは、中学生になったばかりの頃。ある日テレビでフラ ンス料理の特集を見たのをきっかけに、その素晴らしさに感銘を受け、中学卒業と同時にその道に進んだ。東京の有名店や全日空ホテルのレストランシェフを務めるなど、修行を積んだ後、フレンチレストラン「クロワサンス」をオープン。オーナーシェフである髙坂総一郎氏は、地域やお客様と共に「Croissance」の語源である「成長、発展」をしていきたいと願いを込めて店名にその名を冠したという。「岡山ではフレンチの業界はまだまだ厳しいのが現状。しかし、使用する素材の質や価格を下げるのではなく本物を提供し、その良さを分かってもらえるよう努力することが自分の使命。」と語る彼の店は、毎晩多くの人で賑わう人気店だ。 「単に料理を作ることなら、誰でもできます。そうではなくて、なぜこれを出すのかということを深く深く掘り下げたうえで、提供するのがフレンチ。コースにはストーリーがある。そのストーリーの構成をして、お客様に楽しんで堪能していただけるよう、作り上げる。それこそが、プロだと思っています。」と語る髙坂氏からは、並々ならぬ料理への情熱が伺える。東京や大阪の有名店を目指し、地方から足を運ぶ人は大勢いる。その現状を逆転させ、岡山から上質なフレンチを発信することで、それを目的に人を集めることが彼の目標だ。「岡山にクロワサンスあり」そう言われる日は近い。