日本競輪選手会競輪選手。1969年生まれ、岡山県玉野市出身。1988年日本競輪学校に入学、デビューから華々しい成績を収めるも、怪我により一時は戦線を離脱。その後努力を続け、2008年特別競輪(GⅠ)で岡山出身選手初となる優勝を成し遂げる。場外での広報やファンサービスを大切にするなど、競輪の発展に貢献している。

実力は全国区。強靭な肉体を駆使し、風を切りレースを走り抜ける。玉野競輪所属の三宅伸選手は、岡山の雄と言われる競輪選手だ。競輪学校時代から上位の成績を収め、卒業記念レースでは完全優勝。1991年のデビュー以降も順調に勝ち星を上げていた。しかしその3年後、練習中の交通事故でスポーツ選手としては致命的ともいえる大怪我をし、1年以上戦線を離脱することとなる。復帰後もその影響は残り、レースの結果も伸び悩む日々が続いた。そんな状態を打破したのは三宅選手自身の不屈の精神だ。ひたすら練習に励み、度重なる苦難にも挫けることなく、むしろそれを糧にして上昇し続けた。そしてデビュー20年目となる2008年、遂に悲願のGⅠ初優勝を成し遂げたのだ。44歳を迎えてもなお活躍を続けるトップ選手であり、競輪を愛しその発展に寄与しようという情熱は誰よりも熱い。 オリンピックでも正式競技に採用され、スポーツとしての認知も広がってきた競輪。しかし、ギャンブルというイメージの先行もあり、選手達はアスリートとして見られる機会が少ないのが現状だ。「競輪のイメージの刷新とプロスポーツとしての認知を高めるために出来るだけのことをしていきたい。」と語る彼は、地域の子どもたちが参加するイベントやファンサービスにも積極的に参加するなど、広報活動にも意欲的に取り組んでいる。プロスポーツ選手三宅伸は、競輪に懸ける熱い想いを胸に、今日も競輪場を駆け抜けている。