「YEBISU YA PRO」の運営、「STARS ON」の開催を手掛ける株式会社FIASCOに所属。今までにない斬新な切り口のイベントを運営する、特定非営利活動法人「もっと燃えろ岡山」を立ち上げ、精力的に活動している。

NPO法人といえば、福祉やボランティアといったイメージが先行する方も多いだろう。そんなイメージと全く違うNPOがここ岡山に誕生した。「特定非営利活動法人 もっと燃えろ岡山」は、エンターテイメントを軸に「でえれーおもろいことをやる」、岡山の若者やサブカル層までをも巻き込んで活動する団体だ。ご存知、岡山の音楽シーンを牽引してきた「YEBISU YA PRO」、そして県下最大級の野外フェスとなった「STARS ON」。これらを運営する株式会社FIASCOのプランナーである池宗俊二氏が理事を務める。メインMCにスチャダラパーBose氏を迎え、「もっと燃えろ岡山!Bose、岡山観光大使への道」と題したトークショーを定期的に開催。毎回様々なジャンルのゲストを招き、いろいろな企画を提案、実行していこうという趣旨で行われている。この中で生まれたキャラクターを実際に「でえれ〜ステッカー」やLINEスタンプで展開するなど、シニカルなユーモアに溢れた活動を真骨頂としている。池宗さんのバイタリティの源は、好奇心。人がやっていないことをやってみたいという想いだ。例えば、東京でやっていることをそのまま岡山でやっても意味がない。岡山だからできること、ここでやるからこそ面白い、行ってみたいと思えるようなことをやる。この発想からできたのが、「でゑれ〜祭」だ。今夏、旧内山下小学校跡地を利用して開催され、個性的なゲストを招いてのトークショーやライブ、様々な展示やワークショップを行った。そしてなんと、伊原木岡山県知事も参加し実際にBose氏がおかやま晴れの国大使に任命されたのだ。まさに、この企画のコンセプトでもある、おもしろくて力強い、それでいて型にはまらない「地方都市のNEW WAVE、でえれ〜まち岡山!」の第一歩が踏み出された。 クラブのレギュラーイベントや単発の企画など、個人レベルでイベントをする人はたくさんいる。そういった活動とは一線を画し、行政からも認知される趣旨と内容の活動を行うのが「特定非営利活動法人 もっと燃えろ岡山」だ。さらに従来のNPO従事者、 支援層とは異なる人たちの意識を喚起しながら地域活性化に貢献している。「岡山県の人だけが盛り上がるイベントではなく、県外の人が行ってみたいと思うものをやる。これが結果的に岡山を活性化させるということにも繋がるんじゃないでしょうか。」と池宗さんは語る。アートや音楽、笑いといった斬新な切り口で、今までまちづくりに無関心だった層も巻き込み活動を続ける。彼らが起こしたNEW WAVEは確実に岡山の街に広がっている。