1947年生まれ、岡山県出身。旅館『季譜の里』女将。名古屋商科大学卒。1972年から現在の前身である湯郷プラザホテルに勤務。2002年リニューアルオープンに際し「季譜の里」女将に着任。観光産業発展のため、公職でも活躍する。

JTBアンケートで総合評価が四年間連続で県下一位に輝いた老舗旅館「季譜の里」。女将の佐々木裕子氏は、県下の温泉女将たちが、初めて団体として協力体制をとった「美作三湯女将の会」発起人であり初代から十一年間会長を務めるなど、周囲の人を動かす魅力とパワーを併せ持った女性だ。その実績から国土交通大臣賞を受賞するなど、公職においての活躍も認められている。自ら先陣を切って岡山の観光産業の振興に邁進する佐々木氏は、これからの課題をこう語る。「美作三湯の県内需要を伸ばすことがまず第一。それが全国の需要へと繋がります。そのためのアイデアと努力を怠らない姿勢も必要。そして、おもてなしの心をどれだけ多くの人が持てるか、その普及が観光産業の要になると思います。」経験を積んだ名女将の言葉。今後の活躍にますます期待が寄せられる。