1976年生まれ、岡山県久米郡出身。(株)脇木工の常務取締役。2001年早稲田大学院理工学研究科卒。2001年東レ(株)に就職。2003年家業である(株)脇木工に入社。自社の家具ブランド「MOMO NATURAL」を立ち上げたクリエイターのひとり。

「心豊かな日々があるように、暮らす人が自由でクリエイティブな生活ができるように」そんな想いが込められた岡山発の家具ブランド「MOMO NATURAL」。整理ダンスなどの木工家具の製造が主流だった「(株)脇木工」が独自の戦略をもって手掛け、若い女性やカップルに絶大な人気を誇るブランドだ。社長の次男である脇優太氏の入社をきっかけに若い感性を活かし、デザイン志向に移行した(株)脇木工。自分たちの作りたいものを自由に作れるメーカーとして生き残ることを選択し「MOMO NATURAL」が誕生したのだ。彼らは「千人の中の一人に好まれる家具作り」というコンセプトを掲げ、ターゲットを絞り込むことでブランドの個性を強めた。「不景気だからこそ売る相手を絞り込み、相手が欲しいと思っているものを作る。その売り方やブランドのイメージに沿った戦略を貫き通せば、ものが売れない時代は無いと思うんです。」と力強く語る脇氏。また、メイドイン岡山にこだわる理由は地元愛だけではない。都会住いの人々が求める、のんびりとした優しい田舎の空気をインテリアを通して届けたいとの想いがあるからだ。時間と手間を掛けて作られるやさしいまっすぐな表情を持つ家具たちは、これからも岡山から全国に向けて発信されていく。