1976年生まれ、玉野市出身。広島市立大学芸術学部デザイン工芸学科を卒業し、金工作家としての活動をスタートさせた。珍しい木目金の技法を用いて、数多くの工芸展に作品を出品。岡山県文化奨励賞を始め、数多くの賞を受賞するなど全国的に注目を集めている。

木目金(もくめがね)は、江戸時代に考案された日本独自の特殊な金属加工技術で、金属の色の違いを利用して木目状の模様を生み出す『幻の技法』と言われている。その珍しい技法を取り入れ、数多くの作品を世に生み出す佐故龍平氏。金工作家として全国からも注目される若きホープだ。難しい技術を巧みに操り、斬新な発想で作られる佐故氏の作品は、国内の工芸展で数多くの賞を受賞するなど高い評価を得ている。「自分の作りたい物が表現できる世界だからこそ『やりがい』があります。」と、自ら納得する作品を求め、佐故氏の挑戦は続いていく。