フローリスト萬 アートディレクター。1973年生まれ、岡山県笠岡市出身。大学卒業後にJFTD学園に入学しフラワーデザインを学び、その後欧州各国の生花店で経験を積む。1998年フローリスト萬に入社。国際フィギュアスケートのメダリストブーケ・フラワー装飾を担当。フラワーシップ全国大会中四国代表など受賞歴多数。

車の全面にコケをつけ、光合成をしながら走り「えー!?これコケか?」という驚きから名がついた、「えっ!コケカー」。岡山産の野菜をPRするべく、銀座三越でデモンストレーションを行い注目を浴びた「野菜ブーケ」。実に様々な手法で植物の持つあらゆる可能性をカタチにするフラワーアーティスト、萬木善之氏。花の専門学校であるJFTD学園で学んだ後、スウェーデンの有名店など海外の様々な地域で修行を積み帰国。地元笠岡の生花店『フローリスト萬』でアートディレクターを務めている。約15年に渡り、フィギュアスケートの国際大会におけるメダリストブーケの装飾担当としても活躍しており、その実力は全国でも認められるほどだ。彼の目指すところは「花で人を笑顔にすること」。被災地の子どもに夢を与えたいという願いをこめ、子どもたちが絵を描いたピンポン球にひまわりの種を入れ、宇宙に飛ばし、その種を被災地に植えるという内容の「ひまわりプロジェクト」という支援活動を主導したり、笠岡市市政60周年を記念し、笠岡産のバラを使って制作した花絨毯を地元美術館で展示するなど、ジャンルを問わないその活動の幅はまさに圧巻である。現在は、花の持つ癒し効果と、笑いの医療効果を組み合わせ、医療介護などの分野で貢献できるよう、探求を重ねている。植物の力で笑いを追求する、世界でただ一人のフラワーエンタテイナーは、次は何をやって私たちに笑いと驚きをもたらしてくれるのだろう。