癒toRi18㈱ 代表取締役。1982年生まれ、岡山県倉敷市出身。高校卒業後、様々な仕事を転々とする中で繊維加工の分野と出会う。その後、若い人たちがチャレンジできる環境を作りたいとの想いから独立。デニム加工だけに留まらず、その技術を活かし、オリジナル什器や雑貨、家具等の製作など新たな挑戦を続けている。

児島発プロダクトの新しい価値を創る。新たな領域への挑戦を始めた「癒toRi (ユトリ)」は、現在年間10万本ものデニムの加工を手掛ける会社だ。同社の代表を務める畝尾氏は、30歳という若さ。もの作りが好きで日曜大工で家具を作っていた少年が会社を立ち上げたのは、21歳の時だった。高校卒業後、様々な仕事を転々としていた彼が出会ったのが、デニム加工という分野。児島の加工会社にアルバイトで勤務したのをきっかけに、デニム作りの魅力を知り、その後独立。現在、スタッフ約20名、数々の有名ブランドの受注を手掛けるまでに成長した。加工の行程の中でも『次亜』といわれる、薬品でデニムの色を抜く作業を得意とし、顧客のイメージを具現化して高品質の物を提供できる技術が評価されている。 そして今秋から、デニムだけに留まらず雑貨や家具など培った技術を応用したプロダクトの制作に着手し、『パブリックランド』という新ブランドを立ち上げた。「児島には高い技術力や熟練の職人、良い機械もたくさんある。アパレル業界の不況にも左右されず、若い人が児島に夢を抱いて入ってきてもらえるように児島発の良いものを新たに作って打ち出していきたい。」と語る。会社同士が協力しつつ各々の個性を出し、共に発展できるような児島の未来を描き、新たな領域へと踏み込んでいく癒toRi18の挑戦は始まったばかりだ。